小売サービスチェーン店が勝ち抜くには、価格以上の顧客サービス度を上げる事なのです。
「早い・旨い・安い」等は当たり前で、この理論の競争を激化すると、経費削減と人材不足と言う蟻地獄に嵌って行くのです。「激安」と言うキャッチフレーズはいつの日か「マンネリ化」し、更に価格の追求を考えねばならなくなり、行きつくところ「激安」が出来なければ客離れをしてしまい、閉店に追い込まれてしまいます。
最大の課題は「顧客の最大の支持」を価格でなく、「愛される」事なのです。
「頑張れ!」と、声援されるお店になるのです。
お客様に愛されるには何が必要か、考えて行きたいと思います。
ファンが増える「三つの接客術」
① 愛されるには、愛さなくてはなりません。
顧客のハートを掴むには、お客様一人一人を”大切”にしなければなりません。
「初めって会った人にどう接したらいいの?」こんな愚問を出している様では×です。”笑顔で挨拶”これ以上のおもてなしはありません。基本の大切さを今一度思い起こし、お客さんに接して下さい。
この笑顔の奥には「貴方の事が好きです」と、心の奥で叫ぶ事です。
② キュンと来る”優しさ”を心掛けると、愛されます。
ご来店頂いたお客様にカゴを手渡す際、片手で渡すのはダメです。しっかりと両手で差し出し、会釈して下さい。「ありがとう」の声が頂けるはずです。ご年配のお客様が両手いっぱいに商品を抱えていたら、レジやお車までさり気なくお持ちして下さい。小さなお子様には「こんにちは!」と手を振ってあげて下さい。
チョットした何気ない行動が、顧客の心に突き刺さるのです。
③ 「ありがとうございます」に一工夫しましょう。
お買い物して頂いたお客様に対して一番感じな事は、感謝の気持ちを伝える事なのです。軽い会釈の「ありがとうございました」では浅く感じ、心に響きませんよね。キチンと腰を折って、しっかりと頭を下げましょう。そして、一言添えるのです。「又、お待ちしております」「気を付けてお帰り下さい」等、その時々に合わせて数パターンを使い分けて下さい。
一番大切なのは、心を込めたお辞儀が出来るかどうかなのです。
この三つの接客はデジタル化すると、無機質なモノ化となり、顧客に響きません。
この接客術を常日頃から心掛け、自然と対応できるまで時間も掛かります。
このスキルをさり気なく出来るには簡単なようですが、ハードルは高いのです。ましてや全てのスタッフに浸透させるには、費用もかなり掛かります。
その上、継続するとなると大変です。